|
611107 医学共通講義VII 神経科学入門 (２単位・夏学期)
担当教官
助教授 尾藤晴彦(神経生化学分野)
特任助教授 河崎洋志（神経機能解明ユニット）
授業概要
本講義は、隔年毎に分子神経生物学系と高次神経機能学系を交互に対象としている。本年は、神経科学の諸基礎概念ならびに脳神経系を成立させている分子的基盤についてmolecular and cellular neuroscienceの専門家による密度の濃い講義を行う。限られた時間で効率的な学習が可能となるよう、履修者には別途シラバスを用意するので、予習・復習を奨励する。なお、本科目は大学院医学系研究科脳神経医学専攻と２１世紀ＣＯＥプログラム「脳神経医学の融合的研究拠点」の共同運営にて実施されている。
日時： 火曜日 ４限 14:40-16:10
場所： 医学部教育研究棟13階 1304号室(第6セミナー室)
講義日程
1.脳形成・領野形成
| 4.11 |
高次神経回路形成メカニズムへのアプローチ |
河崎洋志（神経機能解明） |
| 4.18 |
中枢神経系ニューロンの移動とその分子ダイナミクス |
見学美根子（理研BSI） |
| 4.25 |
成体脳のニューロン新生 |
藤吉好則（京大・院理） |
| 4.27 |
中枢神経系の層形成と細胞移動 |
久恒辰博（東大新領域・先端生命） |
| 5.2 |
大脳皮質神経細胞社会の形成機構 |
仲嶋一範（慶応大医・解剖） |
| 5.9 |
神経分化を制御する転写因子ネットワーク |
影山龍一郎（京大医・ウィルス研） |
2.シナプス
| 5.16 |
神経回路機能を規定するシグナル伝達経路 |
尾藤晴彦（神経生化） |
| 5.23 |
シナプス構造の分子構築とその動態 |
岡部繁男（東京医歯大・細胞生物） |
| 5.30 |
シナプス伝達効率の調節機構 |
高橋智幸（機能生物学・神経生理） |
| 6.6 |
シナプス可塑性の分子機構 |
真鍋俊也（神経ネットワーク分野） |
| 6.13 |
細胞内カルシウムの制御：IP3受容体/カルシウムチャネルの構造とその生理機能 |
御子柴克彦（脳神経発生分化） |
3.システムと分子
| 6.20 |
アルツハイマー病研究の展望：この２０年間と今後 |
井原康夫（神経病理） |
| 6.27 |
臨界期のしくみ：経験依存的に形成される大脳皮質 |
ヘンシュ貴雄（理研BSI） |
| 7.4 |
睡眠・覚醒の制御機構におけるオレキシンの役割 |
桜井武（筑波大医・薬理） |
| 9.14 |
神経変性疾患の治療の可能性を探る |
辻省次（神経内科） |
| 9.19 |
嗅神経細胞の個性獲得と軸索投射 |
坂野仁（東大理・生物化学） |
4.特別講義
| 7.10(月) 2:30-4:00 |
藤吉好則（京大理・生物物理）（医学部本館小講堂） |
| 7.13(木) 2:00-4:00 |
中西重忠（大阪バイオ）（医学部教育研究棟１３階１３０４号室） |
| 9.12(火) 2:30-4:00 |
宮脇敦史（理研BSI）（医学部図書館３階３３３号室） |
本科目についてのガイダンスを4月11日の第１回講義の際に行うので、単位取得希望者は必ず出席すること。なお聴講は自由ですので、興味のある方は、毎回奮ってご参加下さい。
戻る
|
